投資主体別売買動向による投資法の試算
私が、毎朝、見ているモーニングサテライトですが、そこで、投信資金流出?という話が出ていました。
12月、1月と投信が売り越しているというのです。アクティブ投信の利益確定売りによるもので、インデックス投信は流出していない、との分析でした。
本当?と思いながら、私が時々チェックしている投資主体別売買動向を見てみました。
なるほど、12月、1月と確かに投信は売り越しています。
このサイトでは、投資主体を、大きく外国人、国内法人、国内個人で売買動向を集計しています。ふと思ったのは、この中で、一番儲かったのは誰だろうと言う疑問です。
で、早速計算してみました。
ルールは以下の通りです。
- 外国人、国内法人、国内個人それぞれ買い越した月のみ10000円分、日経平均指数に投資。
- 売り越しの月は買わない。
- 日経平均指数は、月末の終値で買う。
- 2006年1年間で評価
さて、まず売買動向を整理します。○が買い越した月、無印が売り越した月です。
年月 |
外国人 |
国内法人 |
国内個人 |
日経終値 |
Jan-06 |
○ |
|
○ |
16,649.82 |
Feb-06 |
○ |
|
|
16,205.43 |
Mar-06 |
○ |
|
|
17,059.66 |
Apr-06 |
○ |
|
|
16,906.23 |
May-06 |
|
○ |
○ |
15,467.33 |
Jun-06 |
|
○ |
|
15,505.18 |
Jul-06 |
○ |
○ |
|
15,456.81 |
Aug-06 |
○ |
|
|
16,140.76 |
Sep-06 |
○ |
○ |
|
16,127.58 |
Oct-06 |
○ |
|
|
16,399.39 |
Nov-06 |
○ |
○ |
|
16,274.33 |
Dec-06 |
○ |
|
|
17,225.83 |
なんだかんだと外国人の買い越し月が多かったんですね。
さて、結果はどうでしょうか?
項目 | 外国人 | 国内法人 | 国内個人 |
投資額 | 100,000 | 50,000 | 20,000 |
年末評価額 | 104,848 | 54,657 | 21,483 |
収益率 | 4.8% | 9.3% | 7.4% |
はい、国内法人様が一番儲け上手でした。国内法人様と言っても、金融法人、事業法人、投信、その他多数のステークホルダーで形成されています。誰がホントに儲けたのかは、これだけではわかりませんが。
外国人が唯一売った5月6月に、国内法人様は買い越してました。
この投資法で必ず儲かるわけではないのでしょうけれど、ご参考と言うことで。
それでは、失礼します。
コメント
いつも拝見させていただいています。私も「モーサテ」ファンで、このニュースを見ました。アクティブファンドの利益確定売りの理由が、パフォーマンスがやっと回復してきたことによる「やれやれ」売りという説明に、インデックス派としては、うれしく感じました。
ところが、このニュースの数時間後に日銀からマネーサプライ速報が発表されたのですが、それによると、1月の投信残高は前月より1.3兆円も増加しているんですよ。
わたしは、ブログでどちらを取り上げるべきか考え、モーサテの方がインデックス派には朗報に思えたのですが、いかんせんそのデータの出典がつかめず、後者を選択しました。「投資主体別売買動向」は今後チェックしたいと思います。
投稿: エル | 2007年2月10日 (土) 01時02分
エル様
コメントありがとうございます。
投資主体別売買動向では、12月-142,277百万円、1月-119,229百万円、と言うことになっています。
こんなレポートもあります。
http://www.toushin.or.jp/result/getuji/g5.pdf
株式運用は国内売り越し、海外買い越し。ただし資金は流入し値上がりにより総額は増加、ということではないでしょうか。
投稿: NightWalker | 2007年2月10日 (土) 07時07分