大証、外国株指数連動型投信を上場&外為証拠金取引、アジア通貨も上場 (注:ともに商品未定)
今日は、日経に二つほど面白い報道が並んで書かれていました。どちらも、小さな記事ですが、ある層(=私)にはインパクトのある内容でした。
1番目は、
大阪証券取引所は海外の株価指数に連動する上場投資信託(ETF)を今春にも上場する。現在の上場規則では日経平均株価など国内の株価指数に連動する投信しか上場できないが、制度を見直して上場商品を拡大する。大証はまず中国やインドなどアジア市場の株価指数ETFを上場する計画で、国内外の投資家の資金を呼び込む狙いだ。大証は金や原油など商品価格に連動する投信も上場できるように制度を改正する。23日の取締役会で正式に決める。
2番目は、
東京金融先物取引所の斎藤次郎社長は22日の記者会見で、2008年夏にも外国為替証拠金取引のシステムを増強し、アジア通貨などを取引に加えると発表した。同時に、主力商品で金融機関向けの円金利先物取引の取引時間を延長することも公表した。外為証拠金取引は05年7月に開始し、現在は米ドルやユーロなど7通貨を上場している。取引量の増加に対応し、システムの処理能力を現行の約12倍に増強する。その際にアジア通貨も上場する方針だが、具体的な通貨は決まっていない。
思ったのは、やっぱアジアなんですね、ということです。また、いずれも、まずは制度を作るという話で具体的な商品は明らかではありません。
私としては、外為はあまり興味がありませんので、やはり海外ETFの国内市場上場です。
とうとうきましたね。
しかし、私を含め、インデックス投資家の多くは、米国や欧州、エマージング、あるいは手っ取り早く世界株式全体、リートなどの指数連動が欲しいと思っているはずですが、まずアジアなんですよね~。
- アジアの盟主となりたい
- 株オヤジ(失礼)に売れそー。
などの思惑でしょうかね~。
ところで、これで東証さんは待ったなしとなりました。NY証取との提携話のうわさをリークするだけでいっこうに具体的な話がない!スピード感不足を感じます。今回の話は、大証さんが、東証主導の合併話に必死に抵抗している構図もなんとなく読み取れます。
東証さんにも少しは焦ってもらって、どーーんと、大発表を期待したいところですね。(東証社長、NYSEとの提携「当初は限定的」.....いまいち元気なしか(^^;))
私としても、どこで海外ETFを買ったらいいのやら。今年が、ETF上場ラッシュとなることを信じて、しばらく、様子見です。
コメント
こんばんは。
海外ETFの上場については期待しているのですが、個人的にはイマイチふんぎりがつかないんです。というのも僕のブログにも書いたのですが、国内ではETFの配当金は受け取りのみとなってしまい、再投資が難しいことなんです。
NightWalkerさんはこの点はどのようなお考えをお持ちですか?
もし面倒でなければ、お教えいただけると幸いです。
投稿: yarno | 2007年1月24日 (水) 23時57分
yarno様
コメントありがとうございます。
ETFの分配金の話は同一資産クラスのインデックスファンドとの併用で緩和されるのではないか、と考えております。分配金分は、インデックスファンドの買い増し(ドルコストなど)で再投資されていると。
また値上がり率がある程度以下であれば、仮に再投資しなかったとしても、損失分より、信託報酬の差益分の方が大きいかもしれません。
投稿: NightWalker | 2007年1月25日 (木) 06時28分
NightWalkerさん、ご丁寧にどうもありがとうございます。
おかげでETFへの投資に前向きになりました。
やはり低コスト運用ができることは重要なんですね。
値上がり率と信託報酬の兼ね合いの考慮、さらにファンドへの再投資で解決しそうです。
勉強になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: yarno | 2007年1月25日 (木) 22時37分