ソニーバンクによる外貨投資の検討
外貨MMF(外貨預金)を、現在、私は、持ってません。いったん整理してしまったからなのですが、考えを変えて、少しは持っておくことを検討してみることにしました。
前回の投資通貨は、豪ドルとニュージーランドドルでした。今回は、世界市場ポートフォリオ分散投資での長期保有を目指すことにしました。経済合理性は、よくわかりませんが、私のなけなしの美意識にマッチしそうです。 次の方針で投資比率の設計をしてみることにしました。
- 中央三井外国債券インデックスファンドの外貨比率で運用する。
- ソニーバンクで運用する。
まず、中央三井外国債券インデックスファンドの外貨比率分析です。ちなみに運用報告書に書かれている外貨比率は合計が100%になりません。端数が外債以外の円資産で運用されているからです。これを補正し、外貨資産だけで100%になるようにしたのが以下の表です。
表1.中央三井外国債券インデックスファンドの通貨比率 | ||
通貨 | 通貨 比率 |
通貨 比率 (補正) |
米国ドル | 27.3% | 28.2% |
カナダドル | 2.6% | 2.7% |
ユーロ | 54.7% | 56.5% |
イギリスポンド | 6.8% | 7.0% |
スイスフラン | 1.1% | 1.1% |
スウェーデン クローナ | 1.2% | 1.2% |
ノルウェークローネ | 0.3% | 0.3% |
デンマーククローネ | 1.2% | 1.2% |
ポーランドズロチ | 0.8% | 0.8% |
オーストラリアドル | 0.5% | 0.5% |
シンガポールドル | 0.3% | 0.3% |
合計 | 96.8% | 100.0% |
次にソニーバンクのどの外貨で運用するか?です。まずソニーバンクの取扱い通貨を下表に示します。
表2.ソニーバンクの取扱い通貨とコスト | |
通貨 | 為替 コスト (往復) |
米ドル | 50銭 |
ユーロ | 50銭 |
英ポンド | 80銭 |
豪ドル | 80銭 |
NZドル | 80銭 |
カナダドル | 80銭 |
スイスフラン | 80銭 |
香港ドル | 16銭 |
問題は、ソニーバンクでサポートされていない通貨をどうするか?ですが、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ、デンマーククローネ、ポーランドズロチは、ご近所のユーロで代替、シンガポールドルは、為替連動性はないようですが、ご近所の香港ドル(気合い!)、ということに。整理すると。
表3.代替通貨採用後の通貨比率 | ||
通貨 | 比率 | 投資額 |
米国ドル | 28.2% | 28,000 |
カナダドル | 2.7% | 3,000 |
ユーロ | 60.1% | 60,000 |
イギリスポンド | 7.0% | 7,000 |
スイスフラン | 1.1% | 1,000 |
オーストラリアドル | 0.5% | 500 |
香港ドル | 0.3% | 500 |
上記表の投資額は、全部で10万円投資した場合の投資例です。500円単位に丸めてみました。この比率で初期投資し、以後、リバランスし続ける、というわけです。
ただし、外貨定期預金は、10万円以上必要ですので、オーストラリアドルに10万円 外貨定期預金しようとした場合、10万/0.5%=2000万円ばかり、総額資金をご用意していただかないとできません(^^;)。1000豪ドル以上と考えても、まあ似たようなものですね。ムリ。
外貨普通預金であれば、1通貨単位以上あればできるので総額10万円でもできますね。しかし、それでは、金利が安くて外貨投資の効果が相当薄れます。為替コストの回収にも響きます。意味ナシ。
外貨MMFであれば、100通貨単位以上でできますので、上記の例では、米ドルとユーロは、外貨MMFにすることができます。現在のレートであれば総額35万ぐらいでカナダドルが、総額180万円以上で豪ドルも外貨MMFにすることができます。でもその他の通貨は、やっぱり外貨普通預金です。
が、もともと、比率の低い資産の運用効率を議論するのは、あんまり意味がありません。0.5%の比率の資産が2倍になっても1%です。ひとつの考え方は、上記の表で、ドルとユーロだけ外貨MMFとし、その他の通貨は、普通預金でよしとするということです。
もうひとつの考え方は、5%未満の資産は意味がないということで切り捨てることです。 スイスフランは、ユーロ。カナダドル、豪ドル、シンガポールドルは、米ドルで代替します。この場合、下記の表のような比率になります。
表4.5%未満の通貨を別通貨で代替した場合の比率 | |
通貨 | 比率 |
米国ドル | 31.7% |
ユーロ | 61.3% |
イギリスポンド | 7.0% |
これなら、総額150万くらいで、ポンドを外貨定期預金にすることができます。この場合も米ドルとユーロは外貨MMFで運用した方がいろいろお得だと思います。
そしてもっと単純化した場合。それはポンドを切り捨てることです(って、おいおい)。ポンドをユーロで代替した場合の通貨比率は、下記のようになります。
表5.米国ドルとユーロだけにした場合 | |
通貨 | 比率 |
米国ドル | 31.7% |
ユーロ | 68.3% |
なんとも、つまらなくなりました(^^;)。でも、これなら、10万円でも(もっと少なくても)外貨MMFだけでポートフォリオが組めます。
私としては、外貨MMF(預金)のアセットを大きくするつもりは、今のところ、まったくありません。また、為替は予測不可能ですので、為替の影響がモロに出る外貨預金(MMF)は、少な目が無難です。
- 表3の比率で、米ドルとユーロのみ外貨MMFとし、その他の通貨は自己満足のために(^^;)外貨普通預金で保有
- 表4。米ドルとユーロのみ外貨預金。ポンドは外貨普通預金でベンチマーキング的に持つ。
- 表5。単純化して米国ドル30%、ユーロ70%の比率で保有。
のどれかにしようかと思ってます。案2かな?案1の自己満足(500円の香港ドル口座...心惹かれる)も?
意外だったのは、米ドル資産よりもユーロ資産の比率が大きくなってしまったことです。なんでだろう?またも運用報告書の読み方を間違えたのかしら?
ちなみにソニーバンクは、2006年11月27日~2007年2月3日の期間、外貨預金キャンペーンを実施していて、為替手数料が安くなっています。
以上、上記内容は、「数字の遊び的な」内容を相当含んでいると思われます。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。
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