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2006年12月11日 (月)

ソニーバンクによる外貨投資の検討

  外貨MMF(外貨預金)を、現在、私は、持ってません。いったん整理してしまったからなのですが、考えを変えて、少しは持っておくことを検討してみることにしました。

 前回の投資通貨は、豪ドルとニュージーランドドルでした。今回は、世界市場ポートフォリオ分散投資での長期保有を目指すことにしました。経済合理性は、よくわかりませんが、私のなけなしの美意識にマッチしそうです。 次の方針で投資比率の設計をしてみることにしました。

  • 中央三井外国債券インデックスファンドの外貨比率で運用する。
  • ソニーバンクで運用する。

 まず、中央三井外国債券インデックスファンドの外貨比率分析です。ちなみに運用報告書に書かれている外貨比率は合計が100%になりません。端数が外債以外の円資産で運用されているからです。これを補正し、外貨資産だけで100%になるようにしたのが以下の表です。

表1.中央三井外国債券インデックスファンドの通貨比率
通貨 通貨
比率
通貨
比率
(補正)
米国ドル 27.3% 28.2%
カナダドル 2.6% 2.7%
ユーロ 54.7% 56.5%
イギリスポンド 6.8% 7.0%
スイスフラン 1.1% 1.1%
スウェーデン クローナ 1.2% 1.2%
ノルウェークローネ 0.3% 0.3%
デンマーククローネ 1.2% 1.2%
ポーランドズロチ 0.8% 0.8%
オーストラリアドル 0.5% 0.5%
シンガポールドル 0.3% 0.3%
合計 96.8% 100.0%

 次にソニーバンクのどの外貨で運用するか?です。まずソニーバンクの取扱い通貨を下表に示します。

表2.ソニーバンクの取扱い通貨とコスト
通貨 為替
コスト
(往復)
米ドル 50銭
ユーロ 50銭
英ポンド 80銭
豪ドル 80銭
NZドル 80銭
カナダドル 80銭
スイスフラン 80銭
香港ドル 16銭

 問題は、ソニーバンクでサポートされていない通貨をどうするか?ですが、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネ、デンマーククローネ、ポーランドズロチは、ご近所のユーロで代替、シンガポールドルは、為替連動性はないようですが、ご近所の香港ドル(気合い!)、ということに。整理すると。

表3.代替通貨採用後の通貨比率
通貨 比率 投資額
米国ドル 28.2% 28,000
カナダドル 2.7% 3,000
ユーロ 60.1% 60,000
イギリスポンド 7.0% 7,000
スイスフラン 1.1% 1,000
オーストラリアドル 0.5% 500
香港ドル 0.3% 500

 上記表の投資額は、全部で10万円投資した場合の投資例です。500円単位に丸めてみました。この比率で初期投資し、以後、リバランスし続ける、というわけです。

 ただし、外貨定期預金は、10万円以上必要ですので、オーストラリアドルに10万円 外貨定期預金しようとした場合、10万/0.5%=2000万円ばかり、総額資金をご用意していただかないとできません(^^;)。1000豪ドル以上と考えても、まあ似たようなものですね。ムリ。

 外貨普通預金であれば、1通貨単位以上あればできるので総額10万円でもできますね。しかし、それでは、金利が安くて外貨投資の効果が相当薄れます。為替コストの回収にも響きます。意味ナシ。

 外貨MMFであれば、100通貨単位以上でできますので、上記の例では、米ドルとユーロは、外貨MMFにすることができます。現在のレートであれば総額35万ぐらいでカナダドルが、総額180万円以上で豪ドルも外貨MMFにすることができます。でもその他の通貨は、やっぱり外貨普通預金です。

 が、もともと、比率の低い資産の運用効率を議論するのは、あんまり意味がありません。0.5%の比率の資産が2倍になっても1%です。ひとつの考え方は、上記の表で、ドルとユーロだけ外貨MMFとし、その他の通貨は、普通預金でよしとするということです。

 もうひとつの考え方は、5%未満の資産は意味がないということで切り捨てることです。 スイスフランは、ユーロ。カナダドル、豪ドル、シンガポールドルは、米ドルで代替します。この場合、下記の表のような比率になります。

表4.5%未満の通貨を別通貨で代替した場合の比率
通貨 比率
米国ドル 31.7%
ユーロ 61.3%
イギリスポンド 7.0%

 これなら、総額150万くらいで、ポンドを外貨定期預金にすることができます。この場合も米ドルとユーロは外貨MMFで運用した方がいろいろお得だと思います。

 そしてもっと単純化した場合。それはポンドを切り捨てることです(って、おいおい)。ポンドをユーロで代替した場合の通貨比率は、下記のようになります。

表5.米国ドルとユーロだけにした場合
通貨 比率
米国ドル 31.7%
ユーロ 68.3%

 なんとも、つまらなくなりました(^^;)。でも、これなら、10万円でも(もっと少なくても)外貨MMFだけでポートフォリオが組めます。

 私としては、外貨MMF(預金)のアセットを大きくするつもりは、今のところ、まったくありません。また、為替は予測不可能ですので、為替の影響がモロに出る外貨預金(MMF)は、少な目が無難です。

  1. 表3の比率で、米ドルとユーロのみ外貨MMFとし、その他の通貨は自己満足のために(^^;)外貨普通預金で保有
  2. 表4。米ドルとユーロのみ外貨預金。ポンドは外貨普通預金でベンチマーキング的に持つ。
  3. 表5。単純化して米国ドル30%、ユーロ70%の比率で保有。

 のどれかにしようかと思ってます。案2かな?案1の自己満足(500円の香港ドル口座...心惹かれる)も?

 意外だったのは、米ドル資産よりもユーロ資産の比率が大きくなってしまったことです。なんでだろう?またも運用報告書の読み方を間違えたのかしら?

 ちなみにソニーバンクは、2006年11月27日~2007年2月3日の期間、外貨預金キャンペーンを実施していて、為替手数料が安くなっています。

 以上、上記内容は、「数字の遊び的な」内容を相当含んでいると思われます。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。

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