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2006年12月16日 (土)

ボラティリティという子鬼

  バイ・アンド・ホールド時代の終焉(原題:UNEXPECTED RETURN)という本に「ボラティリティという子鬼」という項があり、そこに面白いことが書いてありました。

 ある年のリターンが+20%、翌年が-20%であったするとこの2年間の平均リターンは0%であるが複利リターンはマイナスになってしまう、という指摘です。

  • 0年目:10,000円
  • 1年目:12,000円(=10,000×120%)
  • 2年目:9,600円(=12,000×80%)

 本当ですね、これは、1年目が-20%、2年目が+20%と来ても同じになります。げっ、これじゃ、平均リターンを見てたんじゃダメジャン。上記のようなケースでは、単純なバイ・アンド・ホールド戦略では、負けてしまうことになります。では、どうすると良いか検討してみました。

 おそらく、分散投資をして、ドルコストやリバランス戦略を取ると良いはずです。

 まず、問題を単純化するために、投資先を二つで検討することにしました。 バイ&ホールドは、最初に1万円ずつ投資して放置。ドルコストは、最初と1年後に5千円ずつ投資する。リバランスは最初に1万円投資し、1年後に1:1になるようにリバランスします(計算を単純化するため、リバランスコストは無視しました。気になる方は、リターンから、ざくっと1%ぐらい少なめに見ておけばよいと思います)。

  以上の投資戦略を、次の2つのケースについて比較しました。

  1. 投資先AとBがまったく逆の動き(相関関係がまったく逆)をするケース
  2. 投資先AとBに相関関係がないケース(簡単化するため、投資先Aはまったく値動きなし、投資先Bをいくつかのケースで動かすことにしました)

 まず、1の場合です。投資先Aは1年目+20%、

  当初 1年後 2年後
投資先A 10,000 12,000 9,600
投資先B 10,000 8,000 9,600
バイ&ホールド 96.0%
ドルコスト 98.0%
リバランス 100.0%

 バイ&ホールドだと複利で-4%ですが、リバランスだと+-0%です。

 次に、2の場合です。

投資先Aは変化なし、投資先B20%上がって20%下がる
  当初 1年後 2年後
投資先A 10,000 10,000 10,000
投資先B 10,000 12,000 9,600
バイ&ホールド 98.0%
ドルコスト 94.0%
リバランス 99.0%

投資先Aは変化なし、投資先B 20%下がって20%上がる
  当初 1年後 2年後
投資先A 10,000 10,000 10,000
投資先B 10,000 8,000 9,600
バイ&ホールド 98%
ドルコスト 104%
リバランス 99%

  当たり前ですが、値下がりした時の投資(買い)が有効ですね。それを感情に流されず機械的に実行するのが、ドルコストやリバランス戦略なんですね。ドルコストとリバランスの併用戦略や、売却しない買い増しオンリーのリバランスも計算しようと思いましたが、力尽きたので?、また別途ということにさせてください(^^;)。

 それでは、失礼致します。

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コメント

初めまして、ツテです。
リンクをして頂きありがとうございます。

私がインデックス投資に目覚めた先月から、いつもNightWalkerさんのブログを読んで勉強させてもらっています。
また、私もソニー銀行で同じファンドを購入しているので勝手に親近感を感じております。

平均の不思議ですよね。±0%でも複利リターンではマイナス。これを解消するためにもドルコストとリバランスが大事なんですよね。

これからもよろしくお願いします。

投稿: ツテ | 2006年12月17日 (日) 11時20分

ツテ様
 リンクご快諾いただきありがとうございます。
 私自身もアレコレ勉強しながら長期投資を楽しんでおります。今後ともヨロシクお願い致します。

投稿: NightWalker | 2006年12月17日 (日) 13時05分

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