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2006年10月 8日 (日)

さわかみファンドのあやしい魅力 (1)

 私が最も長期に保有している「さわかみファンド」は、とても、素晴らしいファンドです。その素晴らしさたるや

「今となっては手放しでオススメできない」ぐらいです(^^;)。

 さて、我が愛すべき「さわかみファンド」、その「あやしい」魅力について語りたいと思います。

 さわかみファンドのあやしさの第一は、その集客方法にあります。いまでこそ、さわかみファンドは、超メジャーです。日経のファンド欄に出ていても、何の違和感もありませんが、5年前は、なんだそれ?と言う感じでした。

 さわかみファンドは、ご存知のように

  • ノーロード、低信託報酬を実現するため、営業経費を極力削減し直販する。
  • 長期投資をするため、投資資金の不安定は致命的。

 という商品です。

 その結果か、さわかみファンドの集客方法は、ズバリ言って、新興宗教に似ている(似てしまった?)と思います。教祖様である澤上篤人氏が、メディアやマスコミにとにかく露出。長期投資のお経をずーーっと唱え、資金を集める。もちろん、とても正しく、否定できる人はいない投資思想(哲学)です。メディアに出ているFPで、正面切って「さわかみファンド」を批判している人は、いません。言おうものなら、もう「たじたじ」。「澤上先生にはかないません(苦笑)」という場面が多いです。

 もともと、投資信託は、信託報酬を「お布施」として徴収することによって成立するビジネスです。このやり方は、きわめて合理的です。

 さわかみファンドのマーケティングは、次の2点に集約されると思います。

  1. すぐ逃げ出さない「信心深い信者」を集める。
  2. 信者が逃げ出さないように継続的施策を打つ。

 そう考えてしまいますと、

  • 目論見書に 「短期保有目的での購入はご遠慮ください」と書いてある。(ちょっと都合よすぎ?)
  • 月中月次報告書に、口座数(信者の数)が書いてある。(あまり見かけません) かつ、その数は、うなぎ上りで、信者は安心する。
  • とにかく月中月次報告書(経典)の内容は濃い上に哲学を感じる。これは強力な求心力をもつ。レオスの藤野氏は、これを真似しようとした節があるが、徹底する熱情が不足したのか失敗している(修行不足?)。
  • 著作は多い。そのほとんどが「啓蒙的」に見える。
  • 報告書では、相場が軟調な時にも、さわかみファンドの投資家(熱心な信者)は、投資資金(お布施)を増やしてくれる、と、ことさらに強調。
  • セミナーを開く。セミナーは各地域のアレンジャーが取りまとめる。(信者を増やす)
  • 時々、集会を開く。(普通、公募ファンドは、匿名投資なのでは?)
  • 総資産が大きくなり、かつ、株式の組み入れ比率が低い時期も信託報酬は変わらず、割高感が出てきた。その批判は、6月に割安になったと言って、大規模、買い入れを実行することで払拭した。
  • 当局に調査された時は、相当にあせっていたように見える。(ま、普通あせるか)
  • 息子がFM(世襲制?)、募集金額は5000億円が上限で、どこまでも直販にこだわる。フォンドオブファンズの組み入れでも値引きはしていない模様。(これらは資産の私物化の匂いが感じられる)

 などなど、思い当たる節があります。

 すべてのアクティブファンドは、何がしかの「あやしさ」があります。そもそも、あやしさが嫌いな人は、インデックスファンドおよび債券にのみ投資するのが合理的です。

 その他の魅力については、また、次回。

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コメント

こんにちは。空色です。
・・・・ドラスティックな内容ですね。

でも、ご指摘の点はまったく同感です。
自分のブログでは怖くて書けませんが(笑)

さわかみ投信は「宣伝をしない良心的なファンド」とされていますが、澤上氏の積極的なメディア露出や多数の著作、「アレンジャー」の開催する「セミナー」は、宣伝費用を極力抑えた有効なマーケティング戦略だと思います。

さわかみファンドの最近の動きをみていると、澤上氏は結局、さわかみファンドを信託報酬という手数料収入のある澤上家の安定したビジネスと考えているんだなという気がします。

投稿: 空色 | 2006年10月 8日 (日) 14時31分

空色様
 コメントありがとうございます。
 さわかみファンドは、良心的なファンドだと思いますし、パフォーマンスも良い。というわけで、私はホルダーなのです。どんなファンドも霞を食って生きていくわけには参りませんし、澤上さんは、体を張って、このファンドを立ち上げたわけで、尊敬しています。

投稿: NightWalker | 2006年10月 8日 (日) 14時57分

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