« さわかみファンド 2000億 突破 | トップページ | 投資信託の信託報酬が下がる時 »

2006年8月19日 (土)

ソニーバンクのRiskGrade

ソニーバンクには、RiskGradeと言うツールがあります。今まで、使ったことがなかったのですが、使ってみました。その結果、いくつか、面白いことが分かりました。

 注※ 2006年11月24日RiskGradeの障害についてのご報告という通知があり、H18.5.3-H18.11.3までの期間、RiskGrade値が小さく出ていたそうです。(こちらもご参照ください)相対的なリスクの大小関係はあっていたものと思われますが、ご承知の上、お読みくださいますようお願い申し上げます。

RiskGradeとは

株式や金利、通貨、市況商品など、対象となる資産や金融商品における価格の変動性(ボラティリティ)に着目し、過去データからの推定値によってリスクの大きさを数値化

するツールです。

ソニーバンク取扱商品のRiskGrade値をえいっと分類してみると、リスクが低い順に次のグループに分けられるようです。

第1グループ リスクゼロ 言うまでもなく、円預金です。
第2グループ 日本債券、外国債券(為替ヘッジ有り)。
         (以下、第2グループを基準とした倍率でゾーン分けします)

第3グループ リスク2~3倍ゾーン 外国債券(為替ヘッジなし)
第4グループ リスク4倍ゾーン   外国株式
第5グループ リスク5倍ゾーン   不動産(リート)
第6グループ リスク6~8倍ゾーン 日本株式、エマージング株式
第7グループ 8倍~         外貨預金、外貨MMF、日本株式アグレッシブ型投信

1.外貨預金は、ハイリスク・ローリターン商品である。
  第1グループから第6グループについては、リスクが高くなるとリターン値が高くなっていく傾向があるのですが、リスク最上位層の第7グループに属する外貨預金のリターン値は外国債券かそれ以下です。外貨MMFでは外国債券並みでしょうか。

  RiskGradeによると、外貨預金や外貨MMFは効率の良い投資とは、言えないようです。ソニーバンクは、利率や為替手数料など、外貨預金に優位性があるだけに、少々皮肉な結果です。

  私は、先日、外貨投資のポジションを整理し、中央三井外国債券インデックスファンドと中央三井外国株式インデックスファンドに乗り換えましたが、これを見て少し安心しました。正解だったかなあ、と。止めたものの円安になると不安になっちゃうんですね。外国株式や外国債券を買えば、円安メリットは享受できるわけですから、同じことのハズなんですが。

2.エマージング株はリスクもリターンも高いが、日本株アクティブファンドは、リスクはエマージング株なみなのにリターン値は低め。また、日本株インデックスの方が日本株アクティブファンドよりリスクが低めなのにリターン値が高い。(インデックスファンドの方がお得に見える)
  
  Position Gearという別のツールで リスクとリターンの関係だって、わかります。

Riskrtn

 保有している商品がリスクに見合ったリターン値が得られそうか、一目瞭然です。

 いいですね、ソニーバンク。

 RiskGradeを活用して得られた私の評価を整理すると、(例外はあると思うので、あくまで、傾向としてですが)

  • 外貨預金は、リスクに見合ったリターンが得られそうもない。
  • 日本株アクティブ、国内リートは、リスクに見合ったリターンがやや少ない。
  • エマージング株、日本株インデックス、海外リート、外国株式インデックス、外国債券インデックスは、リスクに見合ったリターンが得られる可能性のある商品。
  • 日本債券は、リスクは低いがリターンも低い(あたりまえか)

 という結果。リターンと言っているのは、おそらく、過去そうだった、ということで未来を予測するものではありません。本来マイナスリターンになることもあるハズ。例えば、-10%~20%というように表現すべきなんでしょうが、そうはなっていませんでした。

 投資は自己責任でお願い致します、なんですけれど。

|
follow us in feedly にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« さわかみファンド 2000億 突破 | トップページ | 投資信託の信託報酬が下がる時 »

コメント

ソニー銀行はこういうサービス面ではまだいいのですが、次第に商品そのものの質についてはイーバンクに抜かれている感があります。

外貨預金をイーバンクでは米ドルが往復手数料20銭で提供するようになり、更にはPRU海外株式マーケット・パフォーマーとPRU海外債券マーケット・パフォーマーをノーロードで販売するようになったみたいですから…。

投稿: 新幹線 | 2007年3月21日 (水) 08時50分

新幹線様
 古いエントリーへのコメントありがとうございます。
 おっしゃるようにソニーバンクのサービスは、2007年3月現在では、相対的な競合力が低下してきました。

 イーバンクの件、情報ありがとうございます。この話は、ちょうど、今、エントリーをアップしたところです。

http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2007/03/2007322_ce4c.html

 このエントリー、続きをこれから(2007/3/21 9:20)書く予定ですが、先に結論書きますと、外国債券インデックスファンドは、イーバンクで買うのが2007年3月22日現在ベストではないかと思います。

投稿: NightWalker | 2007年3月21日 (水) 09時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ソニーバンクのRiskGrade:

« さわかみファンド 2000億 突破 | トップページ | 投資信託の信託報酬が下がる時 »

 
 
Copyright © 2005 - 2024 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.